updated   2024-03-18

2017年度 
コンペティション・コンクール入賞者披露演奏会

2018年3月3日(土)18:45開場 19:00開演

満員御礼!!

 
当日の写真はこちら>>>
コンサートレポート
『リインカネーション』販売のお知らせ
 

会場

管楽器専門店 ダク地下
スペースDo
新大久保駅から徒歩約3分

入場料

一般:¥2000ー
トロンボーン協会会員・トロンボーン協会学生連盟:無料
 
2017年度 日本トロンボーン学生音楽コンクール/日本トロンボーンコンペティション披露演奏会にご来場いただく場合のチケットについては、会員の方は会員証提示で入場できますので、チケットをご購入頂く必要はありません。非会員の方へご案内いただく場合、チケットは管楽器専門店“ダク”で販売しておりますのでお問い合わせください。


第24回 日本トロンボーンコンペティション

<高校生以下の部/独奏部門 >

第3位 山田怜央 茨城県立水海道第一高等学校 

 

E.ボザ/ニューオーリンズ 
Eugène Joseph Bozza /New Orleans
 
pf 城綾乃
 
 小学校のクラブ活動でトロンボーンに出会う。中学生時代は吹奏楽部に入部し、ここでもトロンボーンを担当する。中学1年秋の世代交代と同時にバストロンボーンを受け持つようになり、以来この楽器の虜となり音楽の勉強をしたいと思い始める。現在は茨城県立水海道第一高等学校に在学し、同校吹奏楽部にも在籍。トロンボーンを佐藤敬一朗氏に師事する。

第11回日本トロンボーン学生音楽コンクール

<大学生の部/独奏部門 >

第1位 小池未悠 東京音楽大学


E.グレックソン/トロンボーン協奏曲
Edward Gregson/Trombone Concerto
 
pf 大竹千寛(おおたけゆきひと)
 
 秋田県出身。現在東京音楽大学二年次在学中。
 秋田県青少年音楽コンクール第20回記念大会 金賞。
 第11回日本トロンボーン学生音楽コンクール 第1位。
 トロンボーンを岸良開城、棚田和彦、郡恭一郎の各師に師事。

第4回日本トロンボーンコンペティション

<一般の部/独奏部門>

第3位 後藤秀章 


E.エワイゼン作曲、ソナタ1楽章
Eric Ewazen / SONATA for Trombone and piano 1st movement
 
pf 岩上恵理加
 
 1993年東京都出身。7歳よりピアノ、12歳よりトロンボーンを始める。東京都立芸術高等学校を経て、国立音楽大学卒業。
 
 第20回日本クラシック音楽コンクール金管高校生男子の部・全国大会入選。第47回TIAA全日本クラシック音楽コンサート審査員賞受賞。第7回国立音楽大学附属高等学校主催、招待演奏会出演。第66回東京国際芸術協会新人演奏会オーディションに合格し、新人演奏会出演。 第4回日本トロンボーンコンペティション〈一般の部〉第3位入賞。第5回、第6回の音楽大学フェスティバルオーケストラにて、選抜学生として参加。
 
 これまでにトロンボーンを小室智史、丸山博文、伊波睦、小田桐寛之、各氏に師事。室内楽を井手詩朗、阿部麿、アンドレ・アンリ、各氏に師事。
 
 現在、フリーのトロンボーン奏者として活動。

第3回日本トロンボーンコンペティション

<四重奏部門>

第1位 Trombone Quartet Primeu
トロンボーン・カルテット・プリムール


 
1st 大場千鶴 
 
2nd 安久津理子 
 
3rd 中村博道 
 
4th 西方舞
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
D.ドンディーヌ/トロンボーン四重奏のための組曲
Désiré Louis Corneills Dondeyne/SUITE pour Quartet de Trombones
 
 2016年1月に結成。
 Primeur(仏:プリムール)とは最先端を意味しており、全員年齢だったり学校だったり、色々とバラバラな4人ではありますが、”常に音楽の最先端を目指して活動しよう”という意気込みから名付けました。
 
 第6回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング第3位受賞。受賞記念リサイタルを2016年12月に開催。第3回日本トロンボーンコンペティション四重奏部門第1位受賞。
 

メンバープロフィール

 

 大場千鶴(おおばちづる)



 宮城県出身。私立常盤木学園高等学校音楽科を経て、東京音楽大学卒業。
 2013年 東京音楽大学 ソロ・室内楽定期演奏会に出演。
 卒業時、同大学管打部会主催卒業演奏会に出演。

 関西トロンボーン協会 第9回ワークショップコンクール 奨励賞。 第5回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング 第4位。(TromboneQuartetFurio) 第6回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング 第3位(TromboneQuartetPrimeur)

 これまでにトロンボーンを菊池公佑、箱山芳樹、呉信一、各氏に師事。
 

 安久津理子(あくつさとこ)


 埼玉県出身。12歳よりトロンボーンを始める。第20回日本トロンボーンコンペティション第2位。第10回日本管弦打楽器ソロコンテストグランプリクリスタルミューズ賞、文部科学大臣賞受賞。第6回トロンボーンクァルテットコンクールインジパング第3位。
(TromboneQuartetPrimeur)
 
 2017年セイジオザワ松本フェスティバルに小澤征爾音楽塾オーケストラとして参加。学内で選抜され、藝大定期室内楽第44回に出演。

 これまでにトロンボーンを尹富弘、和田正行、古賀慎治、石川浩の各氏に、室内楽を日高剛、栃本浩規、古賀慎治の各氏に師事。

 埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科を経て、現在東京藝術大学器楽科3年在学中。


中村博道(なかむらひろみち)


 東京都出身。私立八王子高等学校芸術コースを経て2015年3月に国立音楽大学を卒業。 第2回K金管楽器コンクール第2位及びグランプリ受賞。第5回トロンボーンクァルテット・コンクール・イン・ジパング第4位受賞(TromboneQuartetFurio)。第6回トロンボーンクァルテットコンクール・イン・ジパング第3位受賞(TromboneQuartetPrimeur)。
 
 第2回日本トロンボーンコンペティション一般部門奨励賞受賞。 テレビアニメ、ドラマ、NHK大河ドラマ、映画、テレビゲーム、アーケードゲーム等様々なメディアのトロンボーンの音を担当。
 
 2017年セイジ・オザワ松本フェスティバル子供のための音楽会「子供と魔法」ほか出演。 コバケンと仲間たちオーケストラ、N響団友オーケストラ、レインボウ21デビューコンサート等に出演。第94回国立音楽大学ソロ・室内楽定期演奏会に選出され出演。 2015年4月に藤原功次郎氏率いるJapanet Fujihara(トロンボーン6重奏)として韓国遠征を果たす。
蔚山(ウルサン)青少年オーケストラと共演し好評を得る。
 
 これまでにトロンボーンを森上慶一、箱山芳樹、藤原功次郎、黒金寛行、古賀慎治、小田桐寛之の各氏に師事。

 

西方舞(にしかたまい)


 埼玉県出身。12歳よりトロンボーンを始める。
 
 第20回日本トロンボーンコンペティション第2位。第10回日本管弦打楽器ソロコンテストグランプリクリスタルミューズ賞、文部科学大臣賞受賞。第6回トロンボーンクァルテットコンクールインジパング第3位。(TromboneQuartetPrimeur)2017年セイジオザワ松本フェスティバルに小澤征爾音楽塾オーケストラとして参加。学内で選抜され、藝大定期室内楽第44回に出演。

 東京音楽大学音楽学部卒業。 第14回日本トロンボーンコンペティション2位。 第6回同コンクールにて、TromboneQuartetPrimeurとして3位。 2017同フェスティバル、子供のための音楽会「子供と魔法」に参加。
 
 これまでにトロンボーンを、沼田司、箱山芳樹、石川浩、呉信一の各氏に師事。


 

 

<世界初演>
トロンボーン四重奏曲
安田信二氏による委嘱作品

『Reincarnation』

演奏:トロンボーン・カルテット・プリムール


 
 1962 年1 月14 日、東京都生まれ。湘南育ち。 作詞、作曲、編曲家。
 
 ハード・ロック・ドラマー、スタジオ・ヴォーカリストを経て作曲家となる。SMAP、 MATHCY with QUESTION、近藤真彦、森高千里、高橋愛(モーニング娘。)、嵐、浅香 唯、少年隊、等数多くのアーティストに楽曲を提供。また、KisMy-Ft2 や少年隊のミュー ジカル『PLAYZONE』では、これまでに何度かメインテーマ・ソングを作曲。現在はインスト作品へも活動の幅を広げ、既有のメロディー感と豊富なアイディアで、ロックや民族音楽の特徴を織り交ぜたジャンルレスな音楽の可能性を追求している。
 
 
 3歳年上の兄の影響で、小学生の頃から洋楽に親しみ、小学6年でギターを弾くようになる。中学に上がるとブラスバンド部(吹奏楽部ではなくブラスバンド部という名前であった)に入り、メロフォンと言う楽器を担当。当時、部員は70人いたが、吹奏楽コンクールには未出場(部員全員があることを知らなかった)で、3年間での演奏行事は、年に1度の市の音楽祭と学校行事のみだった。
 
 また、中学2年からドラムを始め、ブラスバンド部の仲間たちをそそのかしてバンド結成。中3の時には将来の夢は「ロック・ドラマー」と決心する。
 
 その後、ロック・バンドのドラマー、スタジオではセッション・ヴォーカリストとして数々のレコーディングに参加。23歳より、プロのミュージシャンとして活動していく。その後、20代半ばで、メロディー・センスが買われ、作曲家に転身。SMAP、嵐、森高千里、近藤真彦、少年隊、モーニング娘。、浅香唯等々、数々のメジャー・アーティストたちに楽曲を提供するようになり、シングル曲も数多く書いた。少年隊やキスマイの人気ミュージカルでは多くの楽曲提供をし、その中で提供楽曲が3度、メイン・テーマ曲に選ばれた。その他、ロック・バンドやシンガーたちのプロデュースなどを数々務め、レコーディング・エンジニアリングなどのレコーディング技術も次第に身に付けていく。アレンジャーとしても、2016年アレンジ担当した歌手、蘭華のアルバムが日本レコード大賞の「企画賞」を獲得。アレンジのアイデアが高く評価された。
 
 ロックや民族音楽などには特に造詣が深く、1998年からFM番組(FM K-Mix)『安田しん二の「奇跡の軽音楽」』でDJ・選曲を務め、マニアックに音楽を紹介している。これは、深夜番組ではあるが異例の高聴視率を誇り、来年で20周年を迎える長寿番組となっている。
 
 数々の民族音楽のトップ・プレイヤーや一流の雅楽師とも交流が深く、彼らとコンサート、セッション、レコーディングを多数経験。
 
 吹奏楽との出会いは、10年ほど前、地元中学校の吹奏楽部顧問の先生に無理やりコーチとして招かれ、以後8年間、ボランティアでコーチを務めた。コンクールでは、最初のうちは地区大会止まりであったが、予選落ちの悔しさで涙する生徒たちを見て一大決心し、より力を注ぐようになった。バンドは東日本大会に連続出場するようになり(金賞と銀賞)、自らの考えで、そこでの役目を終えた。そういった経験を貴重なものとし、現在は、数々の映画や舞台などの「劇バン音楽」なども務め、作曲の幅をさらに広げている。そして、同時に吹奏楽の作曲を楽しみながら行っていて、ストックを貯め続けている。
 
 

 
委嘱作品 トロンボーン四重奏曲
母に捧げる「Reincarnation」<世界初演> 作曲:安田信二


 今年の1月5日から1ヶ月を掛け、このトロンボーン四重奏の「Reincarnation」(輪廻転生って意味だよ)を書き上げた。若く、ポテンシャルの高い、プリムールが演奏すると言う事で、作曲を依頼されたけど、僕は未だ彼らに会ってはいなかった。だから、せめて写真と名前を教えてもらい、勝手に彼らのキャラを想像して書き始めることにした。同時に僕の母が病気で戦っていたので、いつものその事を想って書いてもいた。残念ながら母は今年の1月18日に息を引き取った。
 
 昔、当時14歳の天才スイマー、岩崎恭子がオリンピックで金メダルを獲った時、「今まで生きてきた中で1番幸せです!」と言ったけど、僕のその時の心境は「今まで生きてきた中で1番ドンゾコに不幸せです〜」と言う感じだった。でも、その数時間後、僕は作曲をしていた。自分の、どこにぶつけていいか分からない切ない想いを、作曲と言う形で表現する事が出来ると言う点では、「おれ、作曲家で良かったじぇ〜」とも思ったのだ。18歳の時、一瞬だけどプロレスラーになろうかとも思った事があったけど、作曲の方でよかった、ホントに……。母もそっちの方が良かったに決まってるね?
 
 さて、曲の解説とまでは行かないけど、少し曲の事を書いてみたいと思う(まあ、曲は聴いた人が思い思いに、自由に想像力を膨らまして聴いてもらえればそれが1番良いので、あまり四の五の書くつもりはないんだ)。
 
 曲の長さは12分ちょっとあって、その間カップヌードルを4回も作れる。12分の中身は、いくつもの小曲が繋がって出来ていて、「Beginning」。「DivideRein」。「IkanaideCarnationSomatoLifeRebirth」と言うタイトルを付けたけど…。3つの楽章に分ける事が出来るね。楽譜はテナー譜表なんかも使っちゃったりして、それでなんだか「オレ様は偉いくなった」気がした(笑)。
 
 まあ、曲についてはそんな感じかな。なにしろ、哀しい事はあったけど、音楽的には楽しい曲だとも思う。皆さんには楽しんで聴いてもらいたいぜ。シェケナベイベー、ロッケンロー!

安田信二

 
 
「アカデミア・ミュージック」より出版されました


招待演奏

トロンボーン:玉木優
ピアノ:城綾乃

 

メンデルスゾーン/チェロソナタ第2番 ニ長調 作品58
Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy/Cello sonata D-Dur Q32,op.58


 ヨーロッパと日本を舞台にソロ、オーケストラ、室内楽、教育、執筆、プロデュースなど、ボーダーレスな活動を繰り広げている。2013年より南デンマークフィルハーモニー管弦楽団副首席トロンボーン奏者。2017年より(株)プロアルテムジケ所属アーティスト、米国S.E.シャイアーズ社アーティスト。
 
1980年、兵庫県芦屋市出身
1993年、12歳でトロンボーンを始める
1999年、兵庫県立西宮高校音楽科卒業。山下浩生氏に師事
2002年、PMFに参加。シャルル・デュトワ氏指揮のもと首席奏者を務める
2003年、京都市立芸術大学音楽学部卒業。呉信一教授に師事。同大学卒業演奏会、関西新人演奏会、ヤマハ新人演奏会などに出演。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトIVに参加
 
2004年、単身渡米、シカゴに移住
2005年-2007年、ミシシッピ交響楽団首席奏者、ミシシッピ大学音楽学部非常勤講師
2007年-2008年、デュケイン大学大学院にてピーター・サリヴァン氏(ピッツバーグ響首席)のアシスタント
2008年-2009年、小澤征爾監督、東京のオペラの森、サイトウキネンオーケストラに参加
2010年-2013年、東京佼成ウインドオーケストラに在籍
2012年-2013年、文化庁海外研修奨学生としてスイス・ベルンに派遣される。ベルン芸術大学にてイアン・バウスフィールド教授に師事。修了時には最優秀賞(Auszeichnung)を受賞。
 
 受賞歴としては日本人金管楽器奏者として初、国際音楽コンクール世界連盟加盟の2つのコンクールと、国内最大規模の2つのコンクールにて入賞している。第26回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門において審査員7名満場一致での第一位、第45回マルクノイキルヒェン国際器楽コンクール(ドイツ)トロンボーン部門ディプロマ、第6回チェジュ国際金管楽器コンクール(韓国)テナートロンボーン部門第二位、第8回東京音楽コンクール金管楽器部門第二位ほか、受賞多数。
 
 ソリストとして、日本フィル、東京シティフィル、東京ニューシティ管、東京佼成ウインドなどと共演。トマジ、マルタン、ブルジョワ、フルメリ、リムスキー・コルサコフ、ギルマン、山口尚人(世界初演、佼成ウインド委嘱作品)、アッペルモントなどの作品を演奏。これまでに、東京、大阪、アメリカ、スイスにおいて10度のソロリサイタルを開催。
 
 また教育の分野に力を入れており、これまでに日本全国において講習会やクリニックを展開。日本、アメリカ、ヨーロッパと異なる地域での体験、習得した技術や知識を元に、2014年より定期的にプロ奏者育成のためのワークショップを東京、大阪、名古屋にて主宰。1期目はイアン・バウスフィールド氏を特別講師として招聘。3期目の2016年は東京都主催により東京文化会館にて開催された。
 
 バンドジャーナル誌面(音楽之友社)にて、2012年度ワンポイントレッスン(全12回)、2014年~2016年コラム“世界に挑戦!~ボーダーレスに夢を掴む”を好評連載(全30回)。パイパーズ誌面(杉原書店)第290号、第356号、第359号、第369号、第401号に特集記事が掲載される。ヤマハミュージックメディアより、トロンボーンレパートリー玉木優のディズニー作品集(楽譜付きCD)、トロンボーン日本の名曲珠玉のコンサートレパートリー(楽譜)を監修出版。
 
 2011年には、清水真弓氏(南西ドイツ放送響首席)とトロンボーンデュオ『たましみず』を結成。2011年のデビューリサイタル(紀尾井ホール)、2012年の3都市公演は成功を納め、2012年第22回青山音楽賞バロックザール賞を受賞。真島俊夫氏、山口尚人氏に作品を委嘱。
 
 2014年には、トロンボーンアンサンブル『スライドジャパン』を結成。2015年のデビューより毎年公演を開催、2016年リリースのデビューCD<Take Off>と共に好評を博す。(www.slidejapan.com)
 
 2017年には、大編成トロンボーンオーケストラ『トロンボーン合奏団WA!!』を結成しデビュー。音楽監督、楽団代表。「いつまでも心に残るサウンド」「今までにないドキドキとワクワク」「五感をフルに刺激する」をテーマに、新しい舞台表現を模索している。
 
www.yutamaki.com


 兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。JPTA第20回ピアノオーディション合格、入賞者演奏会に出演。第7回ショパン国際ピアノコンクールin Asia 一般部門第1位。第5回安川加壽子記念ピアノコンクール入賞。
 
 平成19年度公共ホール活性化事業フォーラムアーティスト。ソリストとしてこれまでに藝大フィルハーモニア、日本センチュリー交響楽団等と共演。タンゴ・ジャズユニット「Trymulty(トリムルティ)」、NHK交響楽団黒金寛行氏、読売日本交響楽団篠崎卓美氏とのトリオ「Trio Sync.(トリオシンク)」各メンバー。
 
 毎年行われるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへの出演や、舞台俳優のライヴサポート、EXILE TOUR 2015 AMAZING WORLDに出演するなど、ジャンル問わず多岐に渡り活動を展開している。東京藝術大学音楽学部非常勤講師・伴奏助手。 http://moripro.jp/

 

 

<高校生以下の部/独奏部門 >
第3位 山田怜央 茨城県立水海道第一高等学校 


E.ボザ/ニューオーリンズ 
Eugène Joseph Bozza/New Orleans

pf 城綾乃

<大学生の部/独奏部門 >
第1位 小池未悠 東京音楽大学

E.グレックソン/トロンボーン協奏曲
Edward Gregson/Trombone Concerto

pf 大竹千寛(おおたけゆきひと)

<一般の部/独奏部門>
第3位 後藤秀章 

E.エワイゼン作曲、ソナタ1楽章
Eric Ewazen / SONATA for Trombone and piano 1st movement

pf 岩上恵理加

<四重奏部門>
第1位 Trombone Quartet Primeu
トロンボーン・カルテット・プリムール


1st 大場千鶴 

2nd 安久津理子 

3rd 中村博道 

4th 西方舞










D.ドンディーヌ/トロンボーン四重奏のための組曲
Désiré Louis Corneills Dondeyne/SUITE pour Quartet de Trombones

招待演奏
トロンボーン:玉木優
ピアノ:城綾乃
メンデルスゾーン/チェロソナタ第2番 ニ長調 作品58
Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy/Cello sonata D-Dur Q32,op.58

委嘱作品 トロンボーン四重奏曲
母に捧げる「Reincarnation」<世界初演> 作曲:安田信二氏とその仲間達。安田氏は最前列中央の白髪男性。仲間達の皆さんはプロフェッショナルの作編曲家で日本の音楽界をリードし続ける第一線で活躍されている方々。

2017年度 
日本トロンボーンコンペティション/日本トロンボーン学生音楽コンクール
入賞者披露演奏会レポート

2017年3月3日 

 
 3月とはいえ、まだまだ冬の寒さが残る3月3日。管楽器専門店ダクの地下1階にあるスペース“Do”にて2017年度日本トロンボーンコンペティション、日本トロンボーン学生音楽コンクールの入賞者による演奏会が開催された。
例年はトロンボーン・アカデミー&フェスティバルのプログラムとして開催されていたが、今年度は諸般の事情によりアカデミー&フェスティバルの開催が中止となった為、別途、入賞者披露演奏会として企画され実施される事となった。
 
 まず、当日のスペース Doは開場前から長蛇の列で満席となり、足を運んでいただいた方々からもコンペ・コンクール入賞者が演奏するコンサートへの期待感がひしひしと伝わる大変な盛会となった事をご報告させていただく。
 
 今年度のコンペティション各部門(高校生以下の部/一般の部/カルテット部門)、学生音楽コンクール共に参加者の演奏レベルが非常に高く、審査をする先生方も審査終了後に「大変だった…」と声を漏らされていたが、その中で入賞された方々の実力は非常に高く、披露演奏会での演奏は音楽的にも本当に素晴らしいトロンボーン奏者としては聞き逃せない演奏であった。今後入賞者の方々は演奏者としてご活躍されていくことと思うが、大きな期待感を抱かせてもらう事ができ楽しくなった。
 
 さて、今回の披露演奏会では、入賞者の方々の演奏に加え、2つの企画がプログラムされていた。
 1つは、南デンマークフィルハーモ二―管弦楽団副首席奏者 玉木優さんの演奏。2つめは、作曲家 安田信二さんによるトロンボーンカルテットの新曲初演だ。
 
 玉木優さんの演奏曲目は、F.メンデルスゾーン チェロソナタ第2番 ニ長調 作品58 
チェロで演奏される様な本当に繊細な表現がなされ、玉木さんの音楽解釈の深さに加えピアノの城綾乃さんとの見事なアンサンブルは、ただただ聞き入るしかなかった。メンデルスゾーンの作品をトロンボーン界に新しいレパートリーとして提示していただいたと思う。
 
 また、2つ目の企画の安田信二さんの新曲は『~母に捧げる~「Reincarnation」』と言う題名の通り、この曲を作曲中に亡くなられたお母様に対する切ない思いを作曲と言う形にぶつけ、表現されたとプログラムノートに書かれていた。しかし、実際に聞いた曲は、クラシック・ジャズ・ラテン・ロック・ポップス・民族音楽などの要素がふんだんに織り込まれた非常に楽しい雰囲気の曲なのだが、演奏に際しては高度なテクニックやアンサンブル力が要求されており、初演したトロンボーン・カルテット・プリムールのメンバー全員が最後の音を出し終えた瞬間、拍手よりも前に大きな安堵の息を吐いたのが難曲であった証拠であろう。しかも演奏時間12分半と言うトロンボーンサンサンブルとしては大曲でもあり、プリムールの好演には大きな拍手を送りたい。そしてこの曲も、トロンボーン界にとって新しいレパートリーとなる事と思う。ちなみにこの新曲『~母に捧げる~「Reincarnation」』の楽譜は、アカデミア・ミュージック株式会社より5月に出版される事が決定した。
 
最後になりましたが、披露演奏会にご出演いただいたコンペティション・コンクール入賞者の方々、ゲスト演奏の玉木優様、新曲を作曲いただいた安田信二様、また、ご後援を頂いた管楽器専門店ダク様、多くのご協力を賜りました関係各位の方々に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
 

コンクール・コンペティション実行委員会

 

日本トロンボーン協会 委嘱作品出版
安田信二 作曲『リインカネーション』
(トロンボーン四重奏)

【トロンボーン・アンサンブル新刊】

 

安田信二 作曲  『リインカネーション』

 
 2018年3月3日に日本トロンボーン協会主催「“2017年度 日本トロンボーンコンペティション”入賞者披露演奏会」が開催されました。そこで、「第3回日本トロンボーンコンペティション<四重奏部門>」で第1位を受賞された“トロンボーン・カルテット・プリムール”へ日本トロンボーン協会から素敵なプレゼントが送られたのです。
 
 何と、協会が彼らのためにトロンボーン四重奏の作品を委嘱し、作品をプレゼント! 作品名は『リインカネーション』。委嘱作品を手がけられたのは作曲家の安田信二 氏です。安田氏は主にポップス業界の作曲をされておりまして、SMAPや浅香 唯、少年隊 等、数多くのアーティストに楽曲を提供しています。お人柄もとても素敵で、一度お会いすると二度目も会いたくなるような魅力的なお方です。

 さて、作品の内容はと言いますと、今までのクラシカルな四重奏作品とは違い、ポップスを手がけられている安田氏ならではの内容となっております。私がどんな曲かを説明するよりも、安田氏ご本人の解説の方が曲の雰囲気を味わえると思いますので、後述の解説(抜粋です)をお読み頂けますと幸いです。安田氏のお人柄が感じられる解説なので心して(?)お読みください♪
 
 
楽譜の詳細・ご購入はこちらから↓↓↓
https://www.kazenone-online.com/
 
 

◇『リインカネーション』 作曲者コメント


 人の縁と言うものは面白い。ひょんな事や偶然から、期せずして思わぬ何かが生まれたりする。そんな事が、これまで、僕の人生では何度も起こった。

 2017年12月、友人のトロンボーン奏者、岸名和巳先生を介して、同じくトロンボーン奏者の沼田司先生と出会った。僕は初対面でいきなり「沼ちゃん」って呼んじゃったけど、「ミュージシャン 一回呑んだら もうお友達」とまあ、川柳風にポリシーを語るとそう言う事になる。彼も呑んだ勢いで、「トロンボーン4重奏を書いて下さ〜い」な〜んてスゲェ事言っている。社交辞令の無礼講、「作曲家あるある」だ。だから「任せろイェ〜イ」とは言ったものの、翌日、本当に電話が掛かって来ちまうとは思わなかった。沼ちゃんのそれ、「作曲家ないない」だったのだ。昔の僕は、これでもとんがっていて、「ワシはロックしか書かん!!」と息巻いていたが、最近では、すっかり人間丸くなった(きっとラーメンの食べすぎ)。今だったら、頼まれたらお経や念仏だって書いちゃうと思う。
 
 曲は翌年、1月5日から約1ヶ月間で書き上げた。その間、闘病中の母が天国に旅立ち、僕は哀しみに暮れた。だからそんな想いも当然曲創りに反映された。作曲中は確かに哀しみのズンドコにいたが、曲自体は楽しい曲にしたかった。吹き手にとっては「千本ノック」の様な部分も有るが、あえて普通じゃつまらないのでそうした(笑)。実は、こういうのは、聴き手はハラハラドキドキ感を吹き手と共有して聴く事が出来る。そのサポーター心理は、まるでアイドルを応援するみたいだけど、そう言う音楽の楽しみ方も本当はあるんだぜ(笑)
 
 演奏時の注意点は、「千本ノック」をガチ怒った暴走蒸気機関車みたいな顔で吹くのではなく、笑顔でやるくらいの気持ちで。でも、本当にヘラヘラしてたらキモイので、そこは力まずしてグルーヴを保つって事……と、そんな風に上手い事工夫して吹いて貰える旨、どうか宜しくお願い申し上げ奉り候致します。

 曲中、それぞれの区切りで細くタイトルを付けてみた。僕自身、色々と想いが有って付けたので、タイトルの行間を読んで貰えれば、本当は嬉しい。けど、その意味をどう受け取らえるかは、実は皆さんの自由だと思う。想像力をい〜っぱいに広げて、色々トライして吹いてもらいたい……なぁ。(安田 信二)
 


 ◇Reincarnation
 
Inscrutable and interesting are the ways people intertwine. There are the unexpected and coincidences that lead us to somewhere we have never imagined. These happened to me time and again.
I had the privilege of meeting the trombone player, Mr. Tsukasa Numata through one of my friends, the trombonist Mr. Kazuki Kishina in December 2017. I was on a nick-name basis with him within seconds, which is simply how I go. “When musicians drink, even just a glass of beer, We’re all buddies, man.” It’s a poem by some Japanese Haiku poet composed (or not). Numa-chan, as I call him so, was being outrageous as well, asking me to “write a trombone quartet pleeease” which is typical exchange among drunk musicians. We flatter and talk nonsense over more than a couple of beers. I have never thought that he would take my word literary when I said “Bring it on, man!” until he gave me a phone call next morning, sober. Murphy’s law was not applied to this guy obviously. I used to be an edgy one, declaring to write rock music only. My edges were smoothed down real good, I became so mellow (thanks to generous amount of Ramen noodles, probably) that I could write a Buddhist’s chants if I’m asked to.
The piece was composed from January 5th, 2018 to February. While composing, my mother passed away after a battle with an illness. I was slap-bang in the middle of sorrow then, but I wished the overall tone of the piece happy. There are places where some players might find “boot camp-ish”, but we all need some kicks in life so I decided to throw some in. When those passages are performed, the audience would enjoy the adrenaline and the thrill you players hold. This psychological phenomenon seems somewhat similar to that between Japanese Idol and geeky otaku fans. This is certainly one way of appreciating music.
Caution: don’t blow this “boot camp-ish” part like a steam locomotive in a rage. Put on a smile and play it if you please. It would probably creepy if you really smirk, just relax, be in the pocket… and apply all you might; necessary techniques and contrivances to make it work somehow. Pray, pray do so accordingly. I beg of you.
There are subtitles throughout the piece. I named them for reasons, I hope you feel how I felt. The interpretation is up to you. Spread your wings of imagination, and explore… I hope.
I appreciate all your help and support; Japanese Association of Trombonists, young and talented trombone players who premiered the piece, staff members of the publisher, all my family and friends, and thank you, Naka-chan. Without Mr. Numata the greatest, this piece would not have existed. That means a bowl of Ramen noodles (with grilled dumplings!) and beer for me… on you!
 
 
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『風の音』
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『アカデミア・ミュージック』
https://www.academia-
 
MIDI音源によるデモ演奏(全曲)
https://m.youtube.com/watch?v=SVH8ngCG-HU

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